弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大学生と大麻事件――続報

<<   作成日時 : 2008/12/03 23:28   >>

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●大麻で摘発の大学生は94人 07年、厚労省などまとめ
「大麻取締法違反容疑で逮捕されたり、任意の調べを受けたりして摘発された大学生が2007年に94人いたことが、厚生労働省や警察庁、海上保安庁のまとめで分かった。政府が同日閣議決定した答弁書で明らかにした。答弁書は、相次いで大学生が大麻に絡んで摘発されたのを受け、対応などを尋ねた谷岡郁子参院議員(民主)の質問主意書に対するもの。
それによると、過去20年間、大麻取締法違反容疑で摘発された大学生数は増減を繰り返しており、最も多かったのは04年の115人、最も少なかったのは1997年の21人。06年は81人だった。
一方、覚せい剤取締法違反容疑による摘発は、過去20年で最多だったのは88年の71人で、最も少なかったのが04年の18人。06年が31人、07年が24人だった。」
2008/12/02 12:39 【共同通信】http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120201000482.html

薬物事犯で検挙された大学生の人数については、2001年から5年間については、先に当ブログでお伝えしました(大学生と大麻事犯・その1 http://33765910.at.webry.info/200811/article_16.html)。上の発表で、その後の3年分がわかったことになります。先のブログで引用したのは警察庁発表の数字、上記の発表は厚労省や海上保安庁分も含んでいるので、わずかに数字が違いますが、ここでは2つの資料をそのままつなぎ合わせます。最近7年間の推移をグラフにすると、下のようになりました。
画像

グラフは@警察庁刑事局組織犯罪対策部薬物銃器対策課編『平成17年中の薬物・銃器情勢』12頁、A2008/12/02 12:39配信の共同通信ニュース の数字に基づいて私が作成したものです。
クリックで表が拡大します。

覚せい剤と比べると、圧倒的に大麻が多いことに気づきます。こうしてみると、いまどきの大学生が薬物に手を染めるとしたら、最初に使うのが大麻だということになるでしょう。その背景にあるのは、大麻の供給が増えていることや、大麻に対する拒否感が薄れていることです。
大学生に向かって薬物乱用防止を訴えるなら、まず、大麻から始めなくてはなりません。「他の薬物とは違う」「それほど大きな害はない」という見方が若者に広まるなかで、大麻をどう教えるか、どんな風に理解させるか、真剣に悩む必要がありそうです。

実は、2004年ころにも、大学生の大麻事犯検挙者の増加が話題になったことがあります。グラフでもわかるように、2003、2004年と大学生の検挙が100名を超え、さらに、高校生の間に学校を通じて大麻乱用が広まるという事件も続いたことから、危機感が広まったのです。
このとき、私が痛感したのは、現代の若者に大麻について教えるためには、私たち自身がもっと努力しなければならないということです。社会には、大麻に関する情報があふれています。なぜ大麻を使ってはいけないのか、説得力のある教え方を開発しなければなりません。
この時期に、異分野の専門家の力を借りて、高校生に薬物使用のリスクを伝えるための教材例を作ったものがあります。私のホームページ「ドラッグについてきちんと話そう」に掲載している「高校生に薬物のリスクを伝えたい」というテキストで、生徒用と教師用のセットです。http://www2u.biglobe.ne.jp/~skomori/teens/top1.htm
大学生に教えるなら、どんな風にすればよいのか、次はそんなことを考え始めています。

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内 容 ニックネーム/日時
表ですけど。本当に大学生の人数とかだけなんですねっ。
大人とかの人数も入れると、覚せい剤の方が大麻の何倍もの検挙すうだったりするのに・・・。
それに今、若者の間では大麻じゃなく・・・覚せい剤の様なケミカル系の薬剤が横行してます。
大麻は人体にさほど影響ありませんが、ケミカル系の薬剤は肝臓や臓器などをかなり蝕みます。LUダブスなど。
しかも、覚せい剤と似た性質を持っているにも関わらずに・・・。法律では、裁かれません。
その為、若者中心に広まっています。
自分で独自に作る人も出てきています。材料は、その辺のコンビニでも手に入る様な物でも知識さえあれば作る事が出来る物もあったりするそうです。

大麻を合法化しない事で、かなり深刻な薬物汚染が低年齢層にも広まっているのが現状です。
中・高等学校の実験室などで生成し、売りさばいている高校生などもいるそうです。
小龍
2008/12/06 15:24

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