弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS カナダの産業用大麻政策を考える―その1

<<   作成日時 : 2008/12/19 00:00   >>

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カナダは、産業用大麻の栽培を許容しています。カナダ保健省(Health Canada) のホームページにあるRegulatory Impact Analysis Statementという記事を通じて、カナダの大麻規制政策を考えてみようと思います。
Health Canada > Drug and Health Products> Regulatory Impact Analysis Statement
http://www.hc-sc.gc.ca/dhp-mps/pubs/precurs/rias1089/international-eng.php

これは、1998年に導入された産業用大麻取締プログラムの政策評価のための資料です。
まず、資料の3ページ「カナダの状況」を参照しながら、この計画の概要をまとめます。全体像を理解するために、同じカナダ保健省サイト内の[大麻とカナダの大麻産業>よくある質問]もあわせて参照しました。
 ・カナダ保健省サイト内 よくある質問 
http://www.hc-sc.gc.ca/dhp-mps/substancontrol/hemp-chanvre/about-apropos/faq/index-eng.php

●カナダにおける大麻栽培
カナダでは、大麻生産は1938年にあへん及び麻薬条例に基づき禁止されました。第二次大戦中に大麻繊維の輸入が途絶えたことから、繊維供給のために禁止は一時的に緩和されましたが、戦後は、禁止策がとられました。
1961年、カナダは国連の麻薬に関する単一条約を批准したことから、条約に基づいて、科学的目的に限定して、大麻栽培を許可してきましたが、栽培免許はきわめて限定的なものでした。

●産業用大麻導入の背景
1980、1990年代に、農業関連の新ビジネスとして産業用大麻に対する関心が高まり、1994年から1998年にかけて調査研究が行われた結果、マリファナとは別ものとして大麻を栽培する可能性が示されたことから、カナダ保健省は、農業・産業分野に対して、制約の下で産業用大麻を栽培し、活用する機会を与えることを決定しました。(http://www.hc-sc.gc.ca/dhp-mps/substancontrol/hemp-chanvre/about-apropos/faq/index-eng.php )

●産業用大麻取締プログラム
カナダは、1998年に産業用大麻取締プログラムをスタートさせ、農業者が、管理された環境で低THC大麻を生育することを可能にしました。規制薬物・物質法の下に「産業用大麻取締規則(Industrial Hemp Regulations)」を設け、この法令に基づいて、免許の交付や栽培者の管理が行われています。

●規制薬物・物質法が規制する大麻とは
大麻とその派生物は規制薬物・物質法のスケジュール IIに記載されており、THC含有の有無にかかわらず、あらゆる種類の大麻の所持、取引、輸入、輸出、および生産は禁止されています。発芽不能の大麻の種子、及び成熟した茎(葉、花、小枝などを含んでいないもの)並びに成熟した茎から取り出した繊維は、規制薬物・物質法のスケジュール IIから除外されています。したがって、カナダでは、大麻の成熟した茎から採取した繊維やその製品は、制限なしで輸入し、加工し、販売することができます。

●産業用大麻とは
カナダ保健省は、大麻草の葉、小枝、花穂などの部分が含むTHCが0.3%以下のものを産業用大麻と規定しています。

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