弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大学生と大麻事犯・その2

<<   作成日時 : 2008/11/23 00:40   >>

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たとえば平成16年で比べてみると、大麻事犯として検挙された高校生は37人だったのに対し、同じ年で大学生は114人。およそ3倍に増えています。大学生になったとたん、大麻にアクセスしやすくなってしまうようです。
時間、お金の自由度が高まり、住居やパソコンなどの情報ツールの占有度があがること。高校生と大学生のこうした違いが、大きな意味を持っているように思います。

私の出会った学生の例をいくつかつなぎ合わせて、大学生が大麻に手を染め、乱用を深めていく動きを再現してみましょう。
A君は都内で単身生活をする大学2年生。都心に近い彼のマンションは、友だちのたまり場になっていて、週末にはだれかが来ています。今日はK君が繁華街のヘッドショップで買ったというパイプで盛り上がっていました。もちろん、彼らは大麻を使ったことがありません。手元のタバコをほぐしてパイプにつめ、気分だけを味わってみましたが、何か物足りない気分です。でも、いきなり大麻を試そうという気持ちにはなれません。
数日後、大学近くの居酒屋で、彼らがこのパイプでタバコを吸ってふざけていたとき、「あれ、いいもの持ってるじゃない」と声をかけてきたのは、先輩のS君でした。でも彼はにおいの違いに気づいたらしく「え、もしかしてタバコ吸ってるの?」と馬鹿にしたように笑います。それから2時間以上も、S君を中心に大麻談義が続いた挙句、近いうちに、S君から大麻を分けてもらう約束までできてしまいました。

その夜、彼らはS君に軽はずみな約束をしてしまったことを少しだけ後悔しました。そして、インターネットで大麻について調べてみようと思いつきました。次々といろんなサイトを読みました。不安になる情報もありましたが、圧倒的に多いのは、大麻にはそれほど害はない、タバコと同じようなもの、といった内容です。数時間後には、彼らの不安はほとんど消えていました。

それから2年、就職も内定した大学4年の秋、A君は大麻で逮捕されました。20グラムほどの大麻を所持していただけでなく、友人の数人に大麻を売っていたのです。「悪質だな」彼を取り調べた警察官は、あきれたようにつぶやきました。
ところで、彼と一緒に最初の大麻を使ったK君はといえば、幸いなことに、深入りすることなく、間もなく大麻乱用から離れました。「期待したほどのものじゃなかった」というのがK君のセリフです。

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