弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 青少年に大麻を教える その3

<<   作成日時 : 2008/11/13 17:29   >>

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なぜ誇張や脅しで教育してはいけないのか。この点について、改めて考えてみたいと思います。

まず、ありがちな教え方の例。
「大麻を乱用すると感覚が異常になり、幻覚や妄想が現れ、精神錯乱を引き起こすことがある。」実はこれ、ある啓発資料にそう書いてあるのです。
たしかに大麻は幻覚性の薬物で、知覚をゆがめます。俗にバッドトリップと呼ばれる、一種の精神的な恐慌状態を招くケースがあることも知られています。
しかし、実際に、若者に向き合う方たちの中には、こうした情報にさらにバイアスをかけて「大麻を使うと、たちまち幻覚・妄想に教われて、精神錯乱を起こすことになる。」と教えてしまう方もあるかもしれません。

薬物乱用は、有害です。薬物に好奇心を抱きがちな青少年に対して、その害を強調して教え、乱用を防ぎたい。その思いが行き過ぎてしまうとき、少なからぬ誇張が生まれます。
もし、青少年が実際に薬物に接触したり、乱用者と付き合ったりする可能性がほとんどなければ、問題は起きないでしょう。しかし、繁華街を薬物密売人が徘徊し、インターネットの掲示板にも密売の書き込みがみられる現在、若者文化の発信地では、薬物に関係した話題も頻繁に流れます。

若者が最初に出会う薬物乱用者は、すでに薬物で人生を台無しにした人ではなく、まだ目に見える被害を経験したこともなく、薬物を使うことが面白くてたまらない、現在進行形の乱用者なのです。「錯乱…?するわけないだろ。ぼくたち、そんな目にあったことないよ。」たったひとことで、教育の効果が消えうせてしまうことになります。
さらに深刻なのは、「学校で教えることなんて、ウソばかり」と、それまで教えられた全てを捨て去ってしまうことです。

当ブログで以前書いた内容ですが、あえてもう一度取り上げます。
1930年代、大麻税法が導入された時期に、大麻の有害性を啓発するキャンペーンの一環として「リーファー・マッドネス」という映画が製作されました。大麻を吸った人々が行動を豹変させて、次々と悲劇が起きるという内容です。
後年になって、この映画は大麻に関する迷信を植えつけたとして、痛烈な批判を浴びることになります。そして、大麻に関して政府が言うことは、すべて迷信だといった風潮さえ生み出してしまったのです。

大麻は決して無害ではありません。たとえ「錯乱する」ことはないとしても、大麻は青少年の生活を変えてしまう危険性をもった薬物です。薬物乱用によって起きる青少年の日常生活の変化をていねいに教える姿勢が、大麻の教育には必要だと思います。

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