弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 執行猶予中の再犯―大麻取締法違反

<<   作成日時 : 2008/09/01 23:09   >>

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私は最近、大麻取締法違反事件について、刑事弁護専門雑誌の連載記事を書くために、最近の薬物事件の資料を整理していました。
薬物事件の大半は、末端の乱用者が覚せい剤や大麻、麻薬などの薬物を所持したり、使用して、法律違反に問われたものです。薬物規制法規別にみると、検挙人員がもっとも多いのは覚せい剤取締法違反、2007年では12,000人ほどが検挙されました。
第2位は大麻取締法違反で約2,200人。毒物及び劇物取締法違反(シンナー等有機溶剤事犯)の検挙・補導人員は年々減少していて、2007年では約1800人でした。麻薬及び向精神薬取締法違反での検挙人員は意外に少なく、470人ほどです。(数字は警察庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課編『平成19年中の薬物・銃器情勢』警察庁(2008)による)

さて、第2位の大麻事犯ですが、覚せい剤事犯と対照的な特徴がいくつかあります。
●検挙人員の約70%が少年及び20歳代
大麻取締法違反事件の被告人には、若者が多く、年配者はごくわずかです。2007年に検挙された大麻事犯のうち、少年及び20歳代の若年層が占める割合が69.1%と高くなっています 。とくに、少量の大麻の単純所持事案では、被疑者のほとんどが若年の初犯者という状況です。
●検挙人員の約87%が初犯者
逆に言えば、再犯者が少ないということになります。覚せい剤取締法違反事件の被告人は再犯者が多く、覚せい剤事犯だけを7回、8回と繰り返してきた被告人や、執行猶予付き判決を言い渡されたのに、執行猶予期間中に再犯してしまった例も珍しくありません。薬物事件では、私たち弁護人だけでなく、検察官も裁判官も、再犯防止を念頭に裁判に臨むことになります。
ところが、大麻事件を繰り返してきた被告人には、ほとんど出会いません。あらてめて考えてみると、大麻事件で執行猶予付き判決を受け、猶予期間中に再び大麻で再犯した例は、あまり記憶に残っていないのです。私が手がけてきた過去5年間の裁判データを探して、たった1件見つけました。40歳代の暴力団構成員による大麻所持の事案。3年前に大麻所持で4年間の執行猶予付判決を受け、執行猶予期間中の3年目に同種再犯したという内容です。暴力団構成員という立場から、薬物に近づきやすい環境だったのでしょうか。

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