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彼がオーストラリアのビザを取ろうと考え始めたとき、まず、留学やワーキングホリデーを取り扱っている業者を何社か調べて問い合わせ、その中でよさそうな業者を選んで、訪問してみたそうです。担当者に、薬物事件で前科があることなどの事情を話し、突っ込んだ相談をすることにしました。業者の話では、短期の語学留学で現地に入国して、その後永住ビザの申請を現地からするのが最善ではないかということでした。留学の費用は思ったより高く、驚いたそうです。 その後、執行猶予期間が満了した後、実際に大使館に足を運んでみました。担当窓口で事情を話し、相談すると、以前留学あっせん業者さんが言ったように、簡単にいくわけではないと、次第にわかってきました。彼は、オーストラリア人の弁護士を探してみましたが、日本にいるオーストラリア人の弁護士をみつけることができず、友人に探してもらったオーストラリアの弁護士にメールと電話で相談しながら手続きを進めました。 最初は、観光ビザの申請です。観光ビザの申請で使ったのは、パスポート、写真、銀行の残高証明、裁判の謄本(検察庁で謄本をもらいました)と翻訳、犯罪経歴書。犯罪経歴書は、大使館からの照会文書を持参して、県警本部で申請し、2週間くらいで受け取りました。 弁護士の勧めで、旅行の日程表(英文でかなり細かく書きました)と、旅行の目的について彼自身が書いた簡単なレポートと、英訳を添えて提出しました。彼の今後の仕事にどうしても必要な相手に会うこと、必ず日本に戻る理由(仕事があり会社に戻らなければいけない。またアパートの契約があって家賃など支払う義務がある事など。)。また、事件後更生に向かってした事、現在は他の人と違わない普通の生活をしていることなどを一枚の手紙を提出しました。ほかに銀行の残高証明も用意しました。 何度も大使館に足を運び、オーストラリアの弁護士にメールを出し、あちこちで証明書を集め、具体的に準備に取り掛かってから、半年近くかけて、ようやく観光ビザを受け取ることができました。なれない手続きと英語でのやり取りに神経を使い、相当な時間もかけました。でも、あくまでも正当な方法でビザの発給を受けることができたそうです。 彼が受けた観光ビザは1年間有効です。その間に、永住できるビザを申請するための準備を始めるということです。弁護士の助言で、準備しているのは、年金(社会保険事務所)と失業保険(ハローワーク)の納付記録、卒業した学校の卒業証書・賞状・取得免許など。 事件後、きちんと仕事を続けてきた彼にとって、いざ必要なときには、各種証明書をそろえることができたのが幸いでした。 |
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