弁護士小森榮の薬物問題ノート

アクセスカウンタ

zoom RSS 大麻の栽培、暴力団の資金源に

<<   作成日時 : 2008/07/10 17:47   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

●大麻栽培2組員逮捕 営利目的容疑 工藤会系 2億円超密売か 福岡県警
7月10日15時6分配信 西日本新聞より

福岡市内のマンションなどで密売目的で大麻を栽培したとして、福岡県警は10日、大麻取締法違反(営利目的栽培)の疑いで、指定暴力団組員の2人を逮捕した。2人とも容疑を認めているという。県警は工藤会が組織的に栽培し資金源にしていたとみており、2人に栽培を指示したとして同容疑で同組幹部の逮捕状を取り、行方を追っている。
県警は関係先の家宅捜索で、栽培中の大麻草106株(末端価格約1億円相当)と乾燥大麻1キロ以上(同400万円以上)を押収。収穫済みの大麻草140株も見つかっており、密売で少なくとも2億円以上を売り上げていたとみている。
調べでは、両容疑者は共謀し、5月上旬から6月中旬にかけて、福岡市早良区の坂本容疑者の自宅や、同市南区のマンションの1室で、密売する目的で大麻草106株を栽培した疑い。
県警によると、2006年からの栽培記録を記したノートのほか、タイマーや温度計、噴霧器など計500点を関係先から押収した。大麻の栽培方法を詳しく解説した市販のマニュアル本も発見しており、栽培の参考にしたとみて調べている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080710-00000019-nnp-l40

暴力団が扱う薬物といえば覚せい剤。誰もが常識と思っていたこの図式が、変化し始めています。暴力団構成員が関係した密輸や密売の事件で、近年、覚せい剤とともに少なからぬ量の大麻が押収される例が目に付きます。「覚せい剤、けん銃、大麻」暴力団関係場所の捜索でよく押収されるのが、最近ではこの3点セットなのです。
近年では、覚せい剤の品薄・高値が続いているため、それを埋め合わせる商品として、大麻やMDMAを積極的に取り扱うケースも多いと思われます。覚せい剤の密売人が、顔なじみの客に、少量の大麻を「おまけ」として配布しているという話も、数年前から頻繁に見聞きします。平成19年中に検挙された大麻事犯2,271人のうち、29.3%(664人)を暴力団構成員等が占めているのです(警察庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課編『平成19 年中の薬物・銃器情勢』5頁)。

日本は、大麻の末端価格が高く、また流入する大麻の量が比較的少ないため、薬物犯罪組織にとっては得がたいマーケットだといわれます。大麻の密輸、密売に暴力団が積極的に関わっているいま、栽培に乗り出す例だって、当然あるでしょう。あるいは、末端の乱用者が興味範囲で始めた栽培も、大量に収穫するようになれば、その作物が規制の犯罪組織のネットワークに乗って、密売されることもあるでしょう。
「覚せい剤はあぶないが、大麻ならこわくない。」大麻に対して、こんな印象を持つ若者が多いようですが、密売ビジネスにとっては、覚せい剤も大麻も区別はありません。規制薬物をほしがる人がいる限り、そこには甘い利潤があふれているのです。今日もどこかで若者の手に渡っている1袋の大麻。あなたが密売人に手渡す代金が、犯罪組織を養い、太らせているのです。

やめましょう、大麻。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
大麻の栽培、暴力団の資金源に 弁護士小森榮の薬物問題ノート/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる