弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大麻の種子のまとめ、その8

<<   作成日時 : 2008/06/27 11:19   >>

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⑶ 国連条約との関係

大麻取締法第24条の6、資金等提供罪は、わが国が国連条約を批准したことによって、法に盛り込まれたものです。麻薬及び向精神薬の不正取引の防止に関する国際連合条約がそれで、麻薬等の国際取引に対する取締りを強化するために国連で採択されたものです。わが国は平成4年にこれを批准しましたが、その準備として、処罰範囲を拡大する改正が行われたものです。条約は、麻薬・向精神薬の生産や販売、輸送などをすること、麻薬を生産するためにけし、コカ樹、大麻植物を栽培すること、また麻薬又は向精神薬の不正な栽培、生産又は製造のためと知りながら資金等を提供することに対して、犯罪として対処するよう、締結国に求めているのです。
もちろん、この条約を締結する以前から、わが国では麻薬などを製造・販売することは犯罪とされていましたし、輸送などに手を貸す者は、共犯として厳しく罰せられてきました。しかし、資金や器具を提供することを犯罪として扱うという点は、あいまいだったため、平成2年に新しい条文が追加され、さらに平成3年にその意味を明確にするために、「車両、設備、機械、器具又は原材料(大麻草の種子を含む。)を提供し、又は運搬した」という具体的な記載がされたのです。

「麻薬及び向精神薬の不正取引の防止に関する国際連合条約(平成4年8月28日条約第6号)」
第3条 
1 締約国は、自国の国内法により、故意に行われた次の行為を犯罪とするため、必要な措置をとる。
(a) 
(i) 1961年の条約、改正された1961年の条約又は1971年の条約の規定に違反して、麻薬又は向精神薬を生産し、製造し、抽出し、製剤し、提供し、販売のために提供し、分配し、販売し、交付(名目のいかんを問わない。)し、仲介し、発送し、通過発送し、輸送し、輸入し又は輸出すること。
(ii) 1961年の条約及び改正された1961年の条約の規定に違反して、麻薬を生産するためにけし、コカ樹又は大麻植物を栽培すること。
(iii) (i)に規定する行為のために麻薬又は向精神薬を所持し又は購入すること。
(iv) 麻薬又は向精神薬の不正な栽培、生産又は製造のために用いられることを知りながら、装置、原料又は付表I若しくは付表IIに掲げる物質を製造し、輸送し又は分配すること。
(v) (i)から(iv)までに規定する犯罪を組織し若しくは管理し又はこれらの犯罪に資金を提供すること。

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