弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 改めて大麻を考える その5

<<   作成日時 : 2008/05/06 23:45   >>

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国連薬物犯罪局(UNODC)の『世界薬物報告書2006』第2章、CANNABIS: WHY WE SHOULD CARE を読みながら、改めて大麻について考えています。

第2節「世界最大の薬物市場は記録されないまま成長している」
続いて大麻の押収量において世界第2位の地域、アフリカです。押収量でみると、第1位がメキシコ、2位は合衆国、3位が南アフリカとなっています。大麻生産国としてアフリカの存在感は近年急速に高まり、2004年では世界の押収量の約30%がアフリカ産だといいます。

同報告によれば、アフリカの成人人口の約8パーセントが大麻を使用。大麻はアフリカの全域で栽培され、アフリカ地域内で消費されるほか、ヨーロッパやアジアに密輸されます。アフリカの大麻栽培の実態は、全体として、まだ正確に把握されていないなかで、モロッコ政府はUNODCと協力して、総合的な大麻の実態調査を進め、栽培の削減に乗り出しました。モロッコは、ヨーロッパに向けた大麻の主要な供給地のひとつで、とくに大麻樹脂の生産が多く、ヨーロッパで消費される大麻樹脂の80パーセントがモロッコ産だといわれます。

2003年および2004年調査で明らかにされたモロッコの大麻生産の状況をみておきましょう。リフ地方(北部山岳地域)の約96,600農家が134,000ヘクタールの耕作地で大麻を栽培し、約800,000 人が所得を得ています。2004年では、大麻栽培による農業収入は3億2500米ドル。栽培従事者1人当りの年間所得は約400米ドルで、モロッコの平均所得1,478米ドルと比較して、かなり低い所得となっているようです。同報告は、モロッコの大麻栽培は、貧しい農民の糧となっていると言います。

大麻栽培を削減するために、各国の当局は、大規模な撲滅作戦を実施しています。モロッコでは、耕作地の10パーセントを削減し、2005年には生産高の大幅な減少が見られました。しかし、減少の理由は、当局の努力だけでなく、旱魃による影響もあったとか。

開発途上国での大麻栽培やけし、コカの栽培は、多くの場合、水資源や耕作地に恵まれない山岳地帯や乾燥地帯、あるいは政治的に不安定な地域テで行われています。薬物の根絶に必要なのは、殲滅作戦ではなく、まっとうな農業を営むことを可能にする社会基盤の整備だと、あらためて考えました。
ちなみに、モロッコの社会基盤整備には各国からさまざまな援助が行われており、我が国もモロッコでODAプロジェクトを実施し、2007年には洪水対策機材整備計画、国立漁業研究所中央研究所建設計画が行われました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/gaiyou/odaproject/africa/morocco/index_01.html

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