弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS なぜ大麻を気にしなければならないのか?

<<   作成日時 : 2008/05/02 00:22   >>

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2008年4月25日、国連薬物犯罪局(UNODC)のホームページのトップに、こんなメッセージが掲載されました。
その冒頭部分の概要を私の私的な翻訳で紹介します。
http://www.unodc.org//

「世界の成人人口のおよそ4%、約1億6200万人の人々が、年に1回以上は大麻を使用しており、大麻は世界で最も広く使用されている規制薬物となっている。このように高い使用率にもかかわらず、大麻の基本的な事実はあいまいなままである。特に懸念されるのは、この薬物の作用の強さが近年上昇している点で、精神疾患に大麻がもたらす影響に関しての疑問が高まっている。
近年の調査研究によれば、大麻はより強力になってきている。オランダ、アメリカ合衆国、カナダなどでの調査では、シンセミヤ(受粉していない雌株の新芽を集めたもので最も作用が強いといわれる)の作用が倍増されて、室内栽培された強力な大麻の需要が伸びている。薬物の作用が強まるにつれて、使用者が受ける精神作用は、より強く、危険なものになりつつある。精神保健にとって、大麻の消費は、従来考えられていたよりもはるかに大きな意味を持っているかもしれない。」

大麻は害の少ない薬物と思われがちですが、より強力な作用をもつ大麻が広まることで、大麻使用がさまざまな精神の障害の誘因になるかもしれないと、この記事は説いています。
さらに、大麻依存という問題も浮上し、大麻使用の経験者ののうち9%程度は、大麻使用によってマイナスの影響が現れても大麻をやめることができないとしています。

この部分だけを読むと、にわかに納得しがたいところもあるのですが、実はこの記事は、2006年の『世界薬物報告書2006』第2章、Cannabis: Why we should careのまとめなのです。
組織犯罪と薬物犯罪を取り扱う国連機関UNODCは、世界各国での規制薬物の製造、取引、消費などの動向をまとめた年次報告書として、毎年『世界薬物報告書』を発表しています。その2006年版で取り上げているのが、大麻の問題です。
画像

CHAPTER 2: CANNABIS: WHY WE SHOULD CARE
第2章:大麻、なぜ気にするべきなのか
2.1 Introduction
  はじめに
2.2 The world’s biggest drug market is growing and uncharted
  世界最大の薬物市場は記録されないまま成長している
2.3 The emergence of ‘new cannabis’and the reassessment of health risks
  「新大麻」の台頭と健康影響の再評価
2.4 Conclusion
  結語
Annex 1: The plant and the drug
付録1:植物と薬物        
Annex 2: Estimating yield
付録2:収穫量の推定
Annex 3: Estimating individual consumption
付録3:個人的消費の推定
http://www.unodc.org/unodc/en/data-and-analysis/WDR-2006.html

これが発表されたころ、私自身は大急ぎで目を通し、いくつかメモをし、そしていつかじっくり読もうと思ったまま、もうこんなに時間が経ってしまいました。この機会に、この場で、皆さんにお付き合いいただきながら、丁寧に読んでみたいと考えています。
1行ごとに翻訳したいのですが、国連の公的文書とはいえ、他人の著作物を侵害するわけにはいかないので、部分的な引用や概要紹介というかたちで、取り組んでみたいと思います。片手間ではちょっと荷が重いので、スローペースになったらお許しください。

しばらくこのテーマで続けます。

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