弁護士小森榮の薬物問題ノート

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<<   作成日時 : 2008/04/30 23:18   >>

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1980〜90年代の欧米で、ダンスクラブやトランスというイベントなどで、感覚を鋭敏にしてもっと楽しむために、ドラッグを使うことが広まり、こうした場面で使われるドラッグをクラブ・ドラッグと呼ぶようになりました。
2000年を過ぎたころから、日本でも、クラブ・ドラッグという名前とともに、こうした薬物の乱用が広まり始めました。

代表的なものはMDMA錠剤、GHB、ケタミン、ロヒプノールなどです。
その大半は、もともと、向精神薬、医療用の薬品や脱法ドラッグでした。厳しく規制されている麻薬類と比べて手に入りやすく、安価なことから、若者に人気があったものです。代表的なクラブ・ドラッグMDMA(エクスタシー)は、欧米で乱用が広まり始めた1980年代前半には、法規制を受けない脱法ドラッグでした。

●MDMA
中枢神経興奮作用と幻覚作用があり、疲れを感じずに一晩中でも踊っていられるとして、ダンスクラブなどで広まりました。我が国では1989年に麻薬に指定されています。
法令記載の名称 
N・α−ジメチル−3・4−(メチレンジオキシ)フェネチルアミン(別名MDMA)。
通称は 国際的には エクスタシー エックス、E、アダムなど
    日本で広まっている俗称は バツ タマ マルなど 

● GHB
もともと麻酔薬として使われていたものが、リキッド・エクスタシーと呼ばれて、脱法ドラッグとして販売され、乱用が広まりました。依存性が確認されない、使用した後に悪影響が少ないなど、従来の麻薬と違う点があるため、法規制について議論があったようですが、こっそり飲み物に混ぜて相手の女性を眠らせて暴行するというデートレイプ薬物として悪用される例が相次ぎ、規制に動き出したという経緯があります。我が国では2001年に麻薬指定されました。
法令記載の名称
4−ヒドロキシ酪酸(別名GHB)
通称は リキッド・エクスタシー G ガンマ

●ケタミン
動物用の麻酔薬として使われてきたものですが、独特の幻覚作用から乱用が広まりました。生々しい悪夢、幻覚、錯乱、落ち着きのなさ、不眠、めまい、悪心、嘔吐、唾液の分泌過剰などの副作用があり、死亡事故も報告されています。日本では2006年に麻薬に指定されました。
法令記載の名称
2−(2−クロロフェニル)−2−(メチルアミノ)シクロヘキサノン(別名ケタミン)
通称は ケタミン K スペシャルK

●ロヒプノール(フルニトラゼパム)
ベンゾジアゼピン系催眠薬として使われてきた医薬品ですが、欧米でクラブ・ドラッグとして乱用が広がり、規制策が講じられるようになりました。日本では第2種向精神薬に指定されており、医師の処方箋なしでは入手できません。GHBと同じく、飲み物に混入してデートレイプ薬物として悪用される例が相次いだため、本来は無味無臭のロヒプノールに味や香りを付けるなど悪用防止対策をする例もあります。
法令記載の名称 
5−(2−フルオロフェニル)−1・3−ジヒドロ−1−メチル−7−ニトロ−2H−1・4−ベンゾジアゼピン−2−オン(別名フルニトラゼパム)

●その他
ほかにもクラブ・ドラッグあるいは脱法ドラッグとして乱用が広まり、最近麻薬に指定されたものがあります。
2C-T-2、2C-T-4、2C-I、オリパビン、メチロン、3CPP、TMA-2、2C-T-7、MBDB、5-Meo-DIPT、AMT、アミネプチン、TFMPP、BZPなど

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