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元覚せい剤乱用者だった人たちは、よく虫歯の話題でもりあがります。乱用していた期間が長いほど、虫歯の数も多いようで、覚せい剤をやめ始めると、たいてい歯医者通いを開始するのです。 それにしても、覚せい剤乱用と虫歯、なぜか、ある種の関係があるようです。しかし、どう考えても、覚せい剤の作用で、歯に直接的な影響を与えそうなものは思い当たりません。なぜだろう、と長い間漠然と考えていました。 それがあるとき、氷解したのです。 最近、アメリカでメタンフェタミンの乱用が拡大していることは、当ブログで何度もお伝えしてきました。乱用が広まるにつれて、乱用防止や回復のための情報も増え、今では、薬物乱用防止を訴える主要なウェブサイトには、メタンフェタミンの情報がふんだんに掲載されています。 そのひとつ、The Partnership for a Drug-Free Americaにも、Meth Information & Resource Center(メタンフェタミンの情報と資源センター)というコーナーがあって、この疑問の回答が載っていたのです。 Brush Up on the Facts About Meth Mouth http://www.drugfree.org/Portal/DrugIssue/MethResources/meth_mouth.html 覚せい剤でぼろぼろ、英語ではMeth Mouthというのですね。 やっぱり万国共通、覚せい剤乱用者は歯がぼろぼろ。でも、その原因はやはり、直接的にメタンフェタミンの薬理作用によるものではないとか。 虫歯は普通、歯磨きしにくい奥歯から侵されるのに、メタンフェタミン乱用者の場合は、前歯から悪くなっていくのだそうです。 原因の第1は、歯を磨かないこと。覚せい剤乱用者は、ハイになっている間、何日も、顔も洗わず歯も磨かないことがよくあります。第2は、甘い飲食物をがぶ飲みすること。そうそう、覚せい剤乱用者はコーラや砂糖たっぷりのコーヒーを、ほんとによく飲みます。第3は、メタンフェタミンを使うと唾液が減少し、口腔内が渇いた状態になること。唾液には口腔内のペーハー調整の役割もあるので、口が渇くと虫歯になりやすい。さらに、メタンフェタミンの作用によって、歯を食いしばることがあるので、歯茎をいためやすい。以上が複合して、歯がぼろぼろ状態になるのだそうです。 うーん、長年の疑問がひとつ溶けました。 ところで、その対策は?きちんと治療するのはもちろんだけど、やはりメタンフェタミンをやめることだそうです。 ちなみに、リンクをたどってみたら、アメリカ歯科協会のウェブサイトにもMETH MOUTHの記事が出ていました。 http://www.ada.org/prof/resources/topics/methmouth.asp |
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