弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大麻の種子の輸入について

<<   作成日時 : 2008/01/19 19:40   >>

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ちょっと話題を変えましょう。
最近、大麻の種子が何かと話題になっていて、私のところへも、頻繁にメディア関係者からの問い合わせが寄せられます。大麻取締法における種子の位置づけなどは、いわば本職なのですが、食品材料などとして産業用に輸入される大麻の種子については、これまで仕事として取り扱ったことがほとんどないので、この際、一所懸命に調べました。

産業用の大麻の種子を輸入する際の手続きについては、次のような告示や通知が基準を示しているようです。
@ 輸入割当てを受けるべき貨物の品目、輸入の承認を受けるべき貨物の原産地または船積地域その他貨物の輸入について必要な事項の公表を行なう等の件(昭和41年4月30日通商産業省告示第170号)
A 輸入のけし、大麻種子の取扱について(厚生省通知:昭和40年9月15日薬麻−第238号)
B 輸入のけし、大麻種子の取扱について(厚生省通知:昭和40年9月15日薬発第708号)

上記の@については、当ブログ12月12日で簡単にお伝えしましたので、AとBについて、もう少しご紹介しましょう。
出典は、私の手元にある次の本です。
財団法人日本公定書協会監修『麻薬・向精神薬・覚せい剤管理ハンドブック第8版』じほう社、H19、559〜565頁
画像


輸入のけし、大麻種子の取扱について
(厚生省通知:昭和40年9月15日薬発第708号より)

これは、けし、大麻の不正栽培防止のために、けし又は大麻の実について、「通関の際発芽不能の処理を施させることとし、地区麻薬取締官事務所(分室長)発行の証明書を添付しなければならないこととされた」ことを通知する文書です。
具体的には
1 通関時に熱処理又は薫蒸の処理済証明書を交付するもの
 ⑴ 通関時に熱処理又は薫蒸の処理ができる場合は、輸入しようと思う者から証明願(様式1)を提出させ、麻薬取締官立会のうえ、熱処理又は薫蒸を行わせ、証明書を交付すること。
 ⑵ 輸出国にて熱処理又は薫蒸の処理済の証明書がある場合は、輸入しようと思う者から証明願(様式1‐2)及び同証明書を提出させ、証明書を交付すること。
2 条件付で通関させ、通関後処理させるもの
  通関時に熱処理又は薫蒸ができないことについて止むを得ない事情がある場合は、輸入しようとする者から証明願(様式3)を提出させ、証明書(様式4)を交付し、通関後麻薬取締官立会のうえその処理を行わせること。
3 前2項により証明書を交付したときは、その写を1部麻薬第1課へ送付すること。

なお、上の通知の厚生省は現在の厚生労働省、地区麻薬取締官事務所は現在の地方厚生局麻薬麻薬取締部のことです。

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カナダから「産業用ヘンプ」の加工品3種(ヘンプオイル、皮むきヘンプシード、ヘンプパウダー(フラワー)を輸入しましたが、熱処理をしているという証明書わ出せ、カナダ政府発行の「無THC証明」を提出せよといわれています。3種加工品は、「コールドプレス」という絞り方で、熱を加えずに加工されています。担当官は、「フラワーも発芽テストをする」と信じられないことをいっています。そもそも、皮を剥かれたり、圧搾破砕されて、種子の形状もとどめていないものまで、種子として処理されるのでしょうか?
Xuto
2014/09/20 15:14

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