弁護士小森榮の薬物問題ノート

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zoom RSS 大麻の栽培事件

<<   作成日時 : 2007/12/08 20:50   >>

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今日もまた、予備校生の大麻事件が大きく報じられていますが、その片隅で、神奈川県警薬物銃器対策課が、大麻種子の仕入れ先の脱法ドラッグ店など都内4カ所を家宅捜索した、というニュースがありました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071207/crm0712071348021-n1.htm

最近、大麻栽培の事件に関心が集まっていますが、警察庁の資料によれば、平成18年中の大麻栽培事件(送致数)は176件、大麻事件全体の5%近くを占めています(警察庁「平成18年の犯罪」85頁)。約5%というこの数字が、私には、とても大きいものだと感じられるのです。

そもそも、大麻取締法違反事件のほとんどは、末端の乱用者が大麻を所持したという内容です。薬物犯罪では、乱用者が自分で使う薬物を持っていたり、使用したりするケースは、いわば末端の乱用者が起した薬物乱用事件であり、乱用者は薬物取締法に違反した犯罪者ではあるけれど、同時に、薬物乱用という社会的な渦に巻き込まれて、つい踏み外してしまった人たちでもあります。好奇心からつい…という未熟さは、青少年にはありがちなことでしょう。

いっぽう、薬物の輸入、栽培や製造などの場合は、薬物乱用の広がりに積極的に加担するという要素が加わり、犯罪の性質が大きく変わることになります。
従来、こうした犯罪行為をするのは、犯罪組織の関係者や、お金のためには何でもする人たちであり、一般の青少年が関わることではないと信じられてきました。
ところが、大麻事件の中には、ごく普通の若者が、自分が使う大麻を手に入れるために禁を犯して密輸したり、自分の家で栽培したり、あげくは多くの人に売ってしまい、厳しい判決を言い渡される例も目につきます。

ちなみに、前出の警察庁の資料で、平成18年の大麻密輸事件は120件、大麻事件の約4%に及んでいます。同じ年の覚せいの密輸事件は63件、覚せい剤事件全体のわずか0.4%なのです。薬物のなかで、とくに大麻に対しては、若者の警戒心が急速に薄れつつあることが気がかりです。

警察庁「平成18年の犯罪」http://www.npa.go.jp/toukei/keiji24/h18hanzai.htm

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